概要
フローサイトメトリー法は、レーザー光照射による散乱光や蛍光を利用して、個々の微粒子や細胞を分析する手法であり、血液細胞の解析による疾患の診断にも利用されている。本演習では、フローサイトメトリー法に関する講義および実機による実習が行われた。フローサイトメトリー法の原理、計測機器(フローサイトメーター)の概要、測定データ解析の方法について説明を受け、顕微鏡との比較を交えながら、その利点と欠点について学んだ。また、実例として白血病を取り上げて、その診断および治療効果の判定におけるフローサイトメーターの活用について学んだ。実機を使ってその内部構造についても見学でき、波長域の異なるレーザー光を追加することで、計測対象の幅も広がるとの説明があった。さらに、実際に人の血液を用いて、採血から血液の前処理、フローサイトメーターによる計測、測定データの観察まで一連の作業を見学した。
参加者の声
今回の演習はフローサイトメトリーの原理に関する講義とそれを実際に使って、人血液細胞を解析した実習からなる。フローサイトメトリーは微細な粒子を流体の中に分散させ、一定波長の光線を当てることでそれによって生じる散乱光や蛍光を計測する。この散乱光や蛍光などの強度によって、様々な解析が出来る。前世紀50年代に開発されて以来、分子生物学に汎用されている。今回の講義は実習をやりながら各ステップに関する説明を入れたので、各操作の意義と注意点についてよくわかるようになった。これからの実験中にもこの機械の応用を導入したいと考えています。
In the laboratory practice course on analysis of human blood cells by multi-color flow cytometry I have learned about Fluorescence Activated Cell Sorter (FACS). It is used in many laboratories by which flow cytometry is usually performed. Flow cytometry is the technology that simultaneously measures and analyses multiple characteristics of single cell or particles which can be used to make an assumption about the prognosis of diseases such as leukemia. During this laboratory course I have introduced to the fundamental aspects and basic operation of flow cytometry. I think this practical course gave me the opportunity to gain practical experience about flow cytometry and its various application.