お知らせ

平成30年 上本伸二LIMSプログラム実施責任者 年頭所感

 

みなさま

新年あけましておめでとうございます。

平成24年秋に文部科学省の博士課程教育リーディングプログラムとして採択された「充実した健康長寿社会を築く総合医療開発リーダー育成プログラム」(LIMSプログラム)も早6年が経過し、今春には最初の修了生が社会に飛び立っていきます。彼らは、主専攻となる工学や薬学に加え、人体解剖や腹腔鏡手技など医学部の学生のみに許されてきた講義や実習にも立ち会い、医学、看護、介護といった医療系の知識を兼ね備えたマルチタレントです。本プログラムにより培った広い知識と技能を、新しい時代のニーズに応えるイノベーションの創造に結び付け、充実した健康長寿社会を築く「総合医療開発リーダー」として活躍していただくことを願っています。

800万人を超える団塊の世代が75歳になる2025年には、日本国民の5人に1人が75歳超の後期高齢者となり、人類が経験したことのない「超高齢社会」に突入します。できるだけ長く生活の質を保ち自律した人生を全うするためにはどうすれば良いか?この質問に答えるために、社会ニーズ、患者ニーズをしっかりと捉え、領域を超えた研究に取り組むことができる人材をさらに増やすことがLIMSプログラムに課せられた使命であると考えています。

4月からは、いよいよ文部科学省によるLIMSプログラムの事後評価が始まります。現在、文部科学省が進めている卓越大学院構想も視野に入れ、中間評価以降のLIMSプログラムの飛躍的発展が評価される様、万全の態勢で臨みたいと思います。

引き続き、皆様からのご支援をよろしくお願い申し上げます。

 

京都大学 医学部長・医学研究科長

LIMS プログラム実施責任者